取り組みを発表する伊万里実業高のフードプロジェクト部=佐賀市のグランデはがくれ

 食育の推進に功績のあった個人や団体を表彰する「佐賀県食育賞」の表彰式が8日、佐賀市で開かれた。環境保全を目的にした食品開発や、子どもたちの農業体験などに取り組む2個人と3団体が受賞した。

 表彰式で、受賞者がそれぞれの取り組みを発表した。伊万里実業高校(伊万里市)のフードプロジェクト部は、食品ロスの削減につなげようと、アジの骨から作る「お魚ビスケット」を開発し販売したことを紹介した。部長の久保田遥菜さん(3年)は「販売会でお客さんからおいしいと言われるとやりがいを感じる。後輩にも挑戦を続けてほしい」と話した。

 日新こども園(佐賀市)は、ゴマの栽培を子どもたちに体験させるなど独自の食育活動をしている。中島富貴子園長(70)は「子どもたち自身が興味を持つことが大切。子どもは素直なので、魅力的な体験をより多く提供したい」と笑顔を見せた。(松尾綺子)

 その他の受賞団体・個人は次の通り。(敬称略)

 幸松伝司(伊万里市)黒田香織(佐賀市)かがみこどもプラザ(唐津市)