高校生が地域の将来像を描く佐賀新聞社の「さが未来発見塾in佐賀市」のワークショップが9日、佐賀市立図書館で開かれた。生徒たちは、同館の大規模改修を主要テーマにした関係者への取材を踏まえ、県の活性化への貢献や集いの場としての役割などを柱にした「未来計画」づくりを進めた。
ワークショップは発見塾の第4回講座。これまでに生徒たちは、館内施設の老朽化や利用者減少などの課題、2026年度に予定されている大規模改修の概要などの説明を受けてきた。併設するカフェの経営者からも話を聞くなど、図書館のさまざまな役割を理解するとともに理想の図書館像を思い描いてきた。
この日は「どんな図書館を作りたいか」をテーマに、2時間にわたって意見を出し合った。目指す姿として、観光の目玉にもなり得る「佐賀県を活発にする図書館」、新たな市民を呼び込む「本と関係なく楽しめる図書館」、従来の利用者向けにサービスを充実させる「みんなが使いやすい図書館」の三つの柱に集約した。
日頃から市立図書館を利用している佐賀西高2年の服巻虎哲さんは「学習スペースが使いにくいと感じていた。いろいろな側面から見つめるのが大切で、さらに理想の図書館に近づけたい」と話していた。
生徒たちは7月上旬までに未来計画をまとめ、坂井英隆市長にプレゼンテーションする。(古賀史生)