昨季のリーグプレーオフ準優勝を相手に最後まで食らい付いたが、あと一歩及ばなかった。それでも守備陣は粘り強くボールに迫り、新加入選手4人全員が連係から得点を挙げた。守備を統率した酒井翔一朗は「今やれることは全て出せた」と、7月に開幕するリーグ戦に向け、手応えを感じとった。
トヨタ車体とは昨季のリーグ戦は2分け。攻撃力がある相手に対し、守備が得意な酒井と津山弘也、新加入で190センチの成田幸平が中央を固めた。
前半は相手がボールを回した一瞬の隙を突き、パスカットから速攻を決めるなど守備からスムーズな攻撃を展開した。後半途中で津山が負傷退場したことで歯車が狂いかけたが、田中大斗など攻撃の選手が守備でも踏ん張った。終了間際まで拮抗(きっこう)した試合を演じた。
チーム最年長の成田は「シーズンは始まったばかり。これから連係を磨いていく。3点差負けは悲観することはない」と前を向き、最終戦に気持ちを切り替えた。(鶴澤弘樹)