上峰町の上峰中の生徒たちが6日、町内の果樹園で栽培されている桃に袋をかける作業を体験した。日焼けや害虫から実を守る重要な作業で、生徒たちは農作物を作る楽しさと大変さを身をもって感じていた。
町は桃を新たな特産品にするため、2019年から鎮西山の麓で4品種を栽培している。袋かけ作業は、地元の中学生に地域の農業に触れてもらおうと、町教育委員会が企画。3年生21人が参加した。
生徒たちは果樹園を管理する堀下隆徳さん(58)に「袋に葉っぱが入らないように」などと指導を受けながら、緑色の実が傷つかないように丁寧に袋で覆い針金で固定した。
最初は実が外れてしまうこともあったが、徐々にコツをつかんだ生徒たちは慣れた手つきで作業を進め、井手葵衣さんは「果物一つ作るのにも時間と手間が必要なことが分かった。どんな味になるのか楽しみ」と期待を膨らませた。
収穫は7月中旬以降で、ふるさと納税の返礼品として出荷される。(井手一希)