ハンドボールの高松宮記念杯第11回全日本社会人選手権大会第3日は9日、福井県営体育館などであった。トヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(レットル佐賀、神埼市)は、4チームが総当たりで戦う決勝リーグの第1戦で大崎電気(埼玉)と対戦し、27―27で引き分けた。
レットル佐賀は、5年ぶりの決勝リーグを引き分けで発進した。後半ゴールを守ったGKの小峰大知は「守備の連係に課題もあったが、引き分けに持ち込んだことで手応えをつかんだ」と前を向いた。
試合序盤からリードを許すも、先発GKの岩下祐太が酒井翔一朗や新加入の成田幸平と中央を固め、点差を開かせなかった。後半から出場した小峰も、守備陣と連係を確かめながら、ロングシュートを防いだ。
1点を追いかける後半28分、成田のシュートで同点。残り1分を切り、小峰は「相手の一番得点を決めていたコースを警戒した」と読み通り、相手が右上隅に放ったシュートを阻み、勝ち越しを許さなかった。
次の対戦は昨季日本リーグ3位のトヨタ車体。小峰は「チームは始動したばかりで連係はこれから。今できることを発揮したい」と強豪に挑む。(鶴澤弘樹)