副知事就任式であいさつする落合裕二氏=佐賀県庁

佐賀県教育長の就任式で抱負を述べる甲斐直美氏=県庁

 落合裕二副知事(63)と甲斐直美県教育長(59)の就任式が5日、それぞれ県庁で開かれ、次代を見据えた県政、県教育の発展へ意気込みを語った。(栗林賢)

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■落合氏「新しい佐賀の姿示す」

 前佐賀県教育長の落合裕二氏(63)は、副知事就任式で幹部職員らを前に「皆さんと力を合わせて佐賀県政を次の時代に向けて進めていきたい」と語った。任期は2027年6月4日まで4年間。

 落合氏は「知事部局復帰は3年8カ月ぶり。山口知事の県政3期目は『新しい時代を切り開く』が大きな政策テーマ」と述べ、SAGAアリーナや県立大学構想、来年の国民スポーツ大会などを列挙して「県民に新しい佐賀県の姿を分かりやすく提示しながら政策を進めていかなければならない」と呼びかけた。

 落合氏は筑波大卒、1984年入庁。2016年度に政策部長、17年10月に県民環境部長を歴任。19年10月に退職し、県教育長に就いた。

 副知事は南里隆氏(63)と2人体制。落合氏が政策部、SAGA2024・SSP推進局、県民環境部、男女参画・こども局、産業労働部、農林水産部を担当する。国策課題では佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画、国営諫早湾干拓事業の開門問題を受け持つ。

 

■甲斐氏「子ども第一の教育を」

 前県総務部長の甲斐直美氏(59)は、県教育長就任式で「これまで、知事部局でも『子育てし大県』などで子どもに関わってきた。その経験や新しい目で、県教育の発展に力を尽くしたい」と抱負を述べた。

 甲斐氏は広島大卒、1987年入庁。2019年度に男女参画・こども局長、21年度に健康福祉部長を経て22年度から総務部長を務めた。式では「学校現場に積極的に出かけ、先生たちや市町の教育委員会、関係者らとしっかり意見交換したい。県全体で子どもを第一に考えた教育をやっていきたい」と意欲を見せた。

 終了後、甲斐氏は落合裕二前教育長が本年度スタートした「SAGA部活」や「教育DX」などの重点プロジェクトについて「変革の流れを引き継いでいきたい」と述べ、5月にスタートしたばかりの教育長定例会見についても「県教委の取り組みを外部に知っていただくのは大事なこと」と継続する考えを示した。

 任期は落合氏の残任期間となる24年5月28日まで。