協定を結んだ佐賀西部広域水道企業団の稲冨正人企業長(左)とコスモ工機の和田正憲副社長=佐賀市久保田町の佐賀西部広域水道企業団

 佐賀県西部地域で水道事業を行う佐賀西部広域水道企業団(佐賀市久保田町)は1日、水道管などの維持管理に関わる部品販売や施工を行うコスモ工機(東京都)と、災害時に水道復旧の材料供給や応急工事の支援を受ける協定を結んだ。

 災害や事故が発生した際、福岡県にある同社九州支店が応急用の材料や工事の技術を提供し、迅速な復旧につなげる。同社による同様の協定締結は全国で26件目で、九州では初めて。

 同企業団の稲冨正人企業長は、災害はいつ発生するか分からないとした上で「安定的に安全安心な水を提供したい」とあいさつ。同社の和田正憲副社長は「豊富な経験と技術を生かして力になりたい」と述べた。

 締結後には災害を想定した給水訓練を行い、初めてウェブ会議システムで現場と対策本部をつないで実施した。訓練には近隣市町の職員や関係団体などから32人が参加した。(上田遊知)