毎年シーズン開幕前恒例の大崎電気との合同合宿で汗を流すレットル佐賀の選手たち=5月24日、神埼市のクレインアリーナ

 ハンドボールの高松宮記念杯第11回全日本社会人選手権大会が7日、福井県営体育館などで開幕する。前回大会7位のトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(レットル佐賀、神埼市)は、7日午後3時から同体育館で、アブレイズ(愛知)と予選トーナメント1回戦を戦う。7月に開幕する日本リーグの前哨戦となり、上位進出して勢いを付けたい。

 大会には前回優勝の豊田合成(愛知)など11チームが出場。予選トーナメント2回戦を勝ち上がれば、上位4チーム総当たりの決勝リーグに進出する。前回大会は大同特殊鋼(愛知)に敗れ、4強入りを逃した。今年も初戦を突破すれば、大同特殊鋼との再戦となる。

 レットル佐賀は4月から、走り込みや筋力トレーニングなど基礎体力を中心に磨いてきた。5月末には古豪の大崎電気(埼玉)を招いて3日間、合同合宿を行い、ゲーム形式の練習などに汗を流した。今月1日には日本代表として東京五輪に出場した成田幸平も加入し、活躍が期待される。

 主将の荒川蔵人は「新しく入った選手たちの連係もかぎになる。社会人選手権、日本リーグ、国体、日本選手権の4冠を目指したい」と意気込んだ。(鶴澤弘樹)