高橋義希さん、森田久代さんと陸上チームの子どもたちが“走り初め”をして改修を祝った記念セレモニー=鳥栖市蔵上町の鳥栖市陸上競技場

改修完了を祝い、記念式典でテープカットをする出席者

 鳥栖市蔵上町にある鳥栖市陸上競技場の全面改修が完了し3日、記念セレモニーが開かれた。全天候型トラックとなり、公式大会と同じ条件で練習できるなど、選手がより競技に打ち込みやすい環境が整った。地元陸上チームの子どもたちが“走り初め”をして完成を祝った。

 改修は昨年6月から約3億2千万円をかけて行い、アンツーカー(人工土)のトラックを全天候型のゴムチップ舗装とし、カーブを緩やかにして選手への負担を減らした。中央の芝ピッチではサッカーの公式戦も開催可能になった。来年度は写真判定装置の導入も計画しており、公認の記録会が開けるようになる。

 向門慶人市長は「この陸上競技場から九州大会、全国大会、世界へと羽ばたいてもらえたら」とあいさつ。向門市長がスターターとなり、鳥栖市特命応援団長でサガン・ドリームスSROの高橋義希さん、元ロサンゼルス五輪走り高跳び代表の森田久代さんが地元陸上チームの児童150人と走り初めをした。

 同競技場は2024年の国民スポーツ大会では公開競技ゲートボールの会場となる。(樋渡光憲)