自民党の議員らが立ち上げた「セルフメディケーション推進議員連盟」。中央奥は事務局を担う福岡資麿議員=参議院議員会館

 軽症では病院に行かず市販薬を活用する「セルフメディケーション」を推進しようと自民党の国会議員が、議連を設立した。健康寿命の延伸と医療資源の有効活用を両立させるべく、自分の健康を自分で守る「セルフケア」とともに国民への浸透を図る。事務局を福岡資麿参院議員(佐賀選挙区)が担う。

 正式名称は「セルフメディケーション推進議員連盟」で、29日に東京・永田町の参議院議員会館で設立総会が開かれた。これまで取り組んできた勉強会を発展的に解消し、メンバーを増やして発足させた。発起人代表の宮沢洋一参院議員が会長を務める。

 セルフメディケーションを巡っては、ドラッグストアなどで購入できる市販の対象医薬品を年間で一定以上購入した場合に税負担を軽減する仕組みなどがすでに導入されている。福岡氏は「国民皆保険を守っていくためにもしっかりと取り組むことが重要。議連設立でさらに動きを広め、深めていく」と話した。

 今後はセルフケア、セルフメディケーションを推進する政策の検討や制度・仕組みの提言に取り組むという。(大橋諒)