コントラバス奏者の井上貴裕さん(提供写真)

 九州交響楽団の奏者による弦楽五重奏「名曲の花束コンサート」が6月10日午後2時から、佐賀市の東与賀文化ホールで開かれる。白石町出身のコントラバス奏者・井上貴裕さん(31)がソリストを務め、弦楽の魅力を伝える。

 同楽団は1953年に福岡市で創立された九州唯一のプロオーケストラ。井上さんは、佐賀学園高吹奏楽部でコントラバスを始め、名古屋音楽大大学院を修了、2016年に同楽団へ入団した。

 井上さんはロッシーニの「六つのソナタより」でソロを務める。コントラバスは「引力のある楽器」だと言い、「メロディーやハーモニーがどこへ行きたいのかによって、全体を流れに乗せたり導いたりする」と魅力を語る。「コントラバスに着目した曲を聞く機会はなかなかないので、その表情を見たり聞いたりしてほしい」と話した。

 チェロ首席奏者の山本直輝さん、バイオリニストの佐藤仁美さんと葉石舞衣さん、ビオラ奏者の猿渡友美恵さんも出演する。「ピノキオ」や「ニュー・シネマ・パラダイス」など数々の名作映画音楽も披露する。(花木芙美)

 ▼チケットは全席自由2500円、大学生以下1000円。問い合わせは東与賀文化ホール、電話0952(45)3939。