大賞を受けた吉次雪子さんの「榮」を設営するスタッフ=佐賀市の県立美術館

 佐賀県内最大の書の公募展「梧竹・蒼海顕彰第31回佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)が、30日から佐賀市の県立美術館で開かれる。委嘱部門で大賞に輝いた吉次雪子さん(同市)の少字数書「榮」など計455点を、前・後期に分けて並べる。入場無料、6月10日まで。

 大賞や準大賞の受賞作をはじめ、県知事賞に選ばれた松本花舟さん=同市=の少字数書「神」など一般公募の特別賞受賞作、顧問・審査会員の103点は通期で飾る。佳作以上の作品、委嘱作家の作品は前期(30日~6月4日)、後期(6月6日~10日)に分けて展示する。

 29日は前期に展示する279点を搬入し、展示部長を務める武雄市の山口耕雲さん(83)らが部門や表装などのバランスを考え展示場所を指示した。山口さんは「このために一生懸命書いた意欲的な作品がそろっている」と話した。

 6月4日は午後1時から、審査委員長で日本芸術院会員の髙木聖雨さん(東京都)によるギャラリートークがある。問い合わせは佐賀新聞プランニング内の県書道展事務局、電話0952(28)2151。(花木芙美)