六角川水系流域治水協議会が26日、武雄市の国土交通省武雄河川事務所で開かれた。国、県、流域6市町など関係機関が、出水期を前に浸水被害を防ぐために実施中の事業について報告した。実務者レベルの協議内容についても意見交換があり今後、各市町で協議を開始することを確認した。
武雄河川事務所は、2024年度完了予定の「河川激甚災害対策特別緊急事業(激特)」の進ちょく状況や、六角川洪水調整施設、牛津川遊水地の整備状況について報告。排水機場の操作員に対する安全操作に関する行動計画を、本年度中にまとめるとした。
意見交換では、内水氾濫への取り組みについて大町町が「自治体単独ではなく、隣接する市町が一緒に協議した方がより効果的」として武雄市、江北町との3市町で実務者会議を始めることを提案。小城市は、牛津川遊水地の整備について「家屋の集団移転など24年度の期限までにスピード感を持って取り組む必要がある」と武雄河川事務所にさらなる協力を求めた。
昨年からの取り組みの報告もあった。牛津川と六角川が合流する白石町の六角川河口堰(ぜき)にウェブカメラを設置し、大雨の時に雨量によって川の流れが押し戻されるなどの変化があるか、6月から9月にかけて24時間撮影することを今年も実施するとした。(澤登滋)