焱の博記念堂でファッションショーを開く金武節子さん=有田町のアトリエ節

 オーダーメードの婦人服を手がける有田町の服飾デザイナー金武節子さん(79)が6月4日午後1時半から、同町の焱(ほのお)の博記念堂でファッションショーを開く。洋裁の仕事をして半世紀の集大成で、得意の和の素材を使ったドレスや、焼き物をイメージした新作ドレスなど約80点を披露する。入場無料。

 洋裁学校で学び、35歳の時に有田町に高級注文服の店「アトリエ節」を開いた。生涯現役を目標に服作りと後進の育成に励み、2020年に「現代の名工」に選ばれ、21年には黄綬褒章を受章した。今回のショーは受章記念の意味もある。

 個人では9年ぶりとなるショーは2部構成。1部は洋裁教室の生徒の作品や着物のリメイクなど44点を見せる。金武さんが声をかけた町民6人がモデルを務め、現在ウオーキングを練習中という。

 2部は金武さんの作品38点をプロのモデルで紹介する。全日本洋装技能コンクールで賞を受けた久留米絣のドレスや、焼き物の赤絵、染付、青磁、白磁をそれぞれイメージしたドレスが登場する。ショーは2時間を予定。金武さんは「華やかなショーでみなさんの気持ちを明るく楽しくしたい」と話している。問い合わせはアトリエ節、電話0955(43)3460。(青木宏文)