武雄ロータリークラブ(山下功会長)は22日、武雄市役所敷地内に「秋田葉隠墓苑慰霊祭顕彰之碑」を設置した。戊辰戦争(1868~69年)で秋田藩の援軍として出征した武雄の兵士の墓が秋田に残っていることが縁で、現地の佐賀藩士慰霊団と交流を続けている。
クラブの創立60周年事業として記念のモニュメントと碑を市役所駐車場西側に、秋田の方角に向けて設置した。この日は関係者約20人が参加して神事を行い、除幕式を実施した。
創立60周年実行委員会の宮崎幸久委員長が「秋田と武雄の真心が育んだ交流だと思う。今後も末永く続けていきたい」とあいさつ。秋田から招かれた戊辰の役戦没佐賀藩士慰霊委員会の佐々木三知夫委員長も「碑が秋田の方向を向いて建てられていることに感動した」と謝意を示した。
10年前にはクラブ創立50周年事業で、碑のそばに秋田から贈られた「戊辰の桜」を植えている。(澤登滋)