佐賀県など有明海沿岸4県の市町観光協会などでつくる環有明海観光連合(白石政嗣会長=大牟田観光協会会長)の総会が23日、鹿島市内であった。有明海沿岸道路や佐賀空港などの交通ネットワークを活用して、観光客誘致へ広域連携を進める方針を確認した。
総会では、佐賀、福岡、熊本、長崎の4県11市町の観光協会などの構成団体に、新たに長崎県南島原市と熊本県長洲町の観光協会の参画を承認した。本年度の事業計画として、6月に福岡市で地域の魅力や特産品をPRするマルシェ開催や、ラムサール条約登録湿地の佐賀市、鹿島市などで秋にクリーンイベントを実施することなどを決めた。また、陸海空の広域交通ネットワークを形成するため、有明海沿岸道路の早期整備などを求める「鹿島宣言」を採択した。
中村雄一郎副会長(鹿島市観光協会会長)は「アフターコロナになり、インバウンドも戻って、やっと観光のシーズンがやってきた思い。連携して活動を広げていきたい」と話した。
同連合は昨年6月設立。県内は佐賀市、小城市、鹿島市、嬉野市、藤津郡太良町の5市町の観光協会が参画しており、白石町も参画に向けた準備を進めている。(山口源貴)