オスプレイの佐賀空港配備計画に伴う駐屯地開設について所感を述べる浜田靖一防衛相=参議院分館

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画を巡り、防衛省と佐賀県有明海漁協が駐屯地予定地の売買契約を結んだことについて、浜田靖一防衛相は23日の閣議後会見で、「早期に佐賀空港に駐屯地を開設し、陸自オスプレイを配備できるよう、さらなる取り組みを進める」と述べた。

 浜田氏は売買契約締結に関し関係者への謝意を示した上で「防衛省としては駐屯地の設置や運用について、周辺住民が持つ懸念や不安を解消するためにも、関係自治体と連携して適切に対応していく」と強調した。

 防衛省と県有明海漁協は駐屯地予定地の佐賀空港西側の用地約31ヘクタールについて18日に売買契約を結んだ。防衛省は既に敷地造成などの土木工事に関する契約を済ませており、6月上旬にも着工する。木更津駐屯地(千葉県)へのオスプレイの暫定配備が2025年7月に期限を迎えることを念頭に、25年6月までの工事完了を目指している。(大橋諒)