表彰式でトロフィーを受け取るレグナテック専務取締役の樺島賢吾さん(中央)=イタリア・ミラノ(提供写真)

受賞したベッド「UMU(有無)」(提供写真)

 佐賀市諸富町の家具メーカー2社が手がけるブランド「ARIAKE(有明)」が、世界的なデザイン賞「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード2023」のベッド・寝具部門でグランプリに輝いた。

 同賞は世界25カ国で出版されているインテリアとデザインの雑誌「エル・デコ」が主催。照明やテーブルウェアなど15部門があり、イタリア・ミラノで通常4月に開かれる世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ」に合わせて発表される。

 受賞したベッド「UMU(有無)」は、ベッドサイドテーブルもセットになっており、上海を拠点に活動するNERI&HU(ネリ&フー)がデザインを手がけた。建築的な構造と絶妙なバランス比が特徴で、置くだけで空間を演出できるデザインになっている。

 「ARIAKE」は海外進出を目的にレグナテック(樺島雄大社長)と平田椅子製作所(平田尚二社長)が2017年に立ち上げたブランドで、アジアや欧米など世界26カ国に輸出実績がある。昨年から「ミラノサローネ」に合わせた祭典「ミラノのデザイン・ウイーク」に出展している。

 表彰式にはレグナテックの樺島賢吾専務(33)が出席しトロフィーを受け取った。樺島専務は「諸富家具の素晴らしさを佐賀から世界へ発信し、もっと佐賀を盛り上げていきたい」と喜ぶ。

 同賞では、テーブルウェア部門で、2013年に百田陶園(有田町)の陶磁器ブランド「1616/arita japan」、17年に有田焼創業400年事業で有田焼の窯元・商社や国内外のデザイナーが共同開発したブランド「2016/」がグランプリを受賞している。(志波知佳)