説明を受けながら、乳がんのセルフチェックを体験する買い物客=佐賀市のゆめタウン佐賀

 佐賀県は14日、乳がん予防を訴える街頭キャンペーンを県内3カ所で開いた。乳がん検診の受診や自己触診について説明したチラシなどを配り、早期受診を呼びかけた。

 母の日に合わせて実施し、佐賀市のゆめタウン佐賀では県職員や乳がん患者の会のメンバーら16人が活動した。乳がんのしこりの感触を体験することができる乳房の模型も展示され、買い物客らが触り方など説明を受けながら、感触を確かめていた。キャンペーンは武雄市内の2カ所でも行った。

 2019年の県内の乳がん罹患者数は611人(上皮内がんを含まない)。年々増加しており、若年化の傾向にある。県がん撲滅特別対策室の岡﨑由佳室長(53)は「乳がんは自分で気付けるがん。毎日鏡を見て触り、変化があれば受診をして早期発見につなげてほしい」と話した。(坂本有佐)