脊振山系からのさわやかな風に収穫前の黄金色の麦穂が揺れる新緑5月。子どもたちの健やかな成長を願って、みやき町防災センター南側と北茂安小南側の2カ所で47本のこいのぼりが悠々と泳いでいる。
「茂安のぼり会」代表の中村司さんら有志20人が町を元気にしたいという願いを込め、北茂安の地名にもなっている佐賀鍋島藩成富兵庫茂安公の偉業を伝承する目的で行っている恒例のイベントである。
こいのぼり、武者のぼり、吹き流しは町民から使われなくなったものを譲り受けているが、2021年には疫病退散を願ってアマビエこいのぼりを作成した。
町内保育園児たちが手書きしたこいのぼりも町コミュニティーセンターこすもす館に飾り付け、来館者の心を和ませている。
年末年始にはみやき町防災センター南側に華やかなイルミネーションを点灯させ、町民の元気の源にもなっているので、今後の活動を期待したい。
絵 城野紗貴=みやき町簑原
文 太田家良明=みやき町白壁