大雨や台風に備え、佐賀市は16日、危険箇所など警戒している3カ所を巡視した。坂井英隆市長をはじめ、消防、警察関係者ら約30人が、対策状況などを確認した。
巡視は、2019年の佐賀豪雨で土石流が発生した金立川の砂防ダム(金立町)をはじめ、7月末の稼働を目指している尼寺雨水ポンプ排水機場(高木瀬町)、今年の出水期前から、21センチ下げて管理し「臨時のプール」の調整容量を増やす計画の佐賀城公園のお堀(城内)で行った。
最大約7900立方メートルの土砂を受け止める砂防ダムに関し、県の担当者は、ほぼ工事が完了し下流側の工事を一部継続している現状を説明。建設途中の21年8月豪雨では約2千立方メートルの土砂を受け止め、被害を軽減したことにも触れた。
坂井市長は「今年も間もなく出水期を迎える。気候変動の影響で雨の降り方も変わってきている。国や県としっかり連携を取り、安全・安心につなげたい」と話した。(川﨑久美子)