目録を受け取った(左から)水田侑吾君、大野夏輝君、深草光明校長と、寄付をした田中辰明社長=佐賀市の兵庫小

 建築鉄骨工事や水利施工工事を手がける田中鉄工所(佐賀市、田中辰明社長)は、佐賀共栄銀行の「きょうぎんSDGs私募債」を利用し、兵庫小(深草光明校長)にラインカーとバドミントンなどのネットを張る支柱を寄付した。体育の授業で活用される。

 16日の贈呈式で、田中社長は「教育現場の力になることができて喜ばしい。寄付は持続的な社会づくりに貢献する道しるべになった」と話し、6年生の水田侑吾君と大野夏輝君らに目録を贈った。深草校長は「運動場が広いのでラインカーは大活躍する。子どもたちのために有効に活用させていただく」とお礼を述べた。

 私募債は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む団体を応援するための寄付機能が付いており、発行額の0・2%相当を寄付する。同行で第1号となった田中鉄工所は5千万円を発行、運転資金に充てるという。

 同行の二宮洋二頭取は「地元の金融機関として貢献できてうれしい。学校設備の充実につながれば」と話した。(北島郁男)