短歌結社「短歌文学会」(碇弘毅代表)が歌誌『姫由理』5月号を発刊した。
競詠は貝島信子さんが土井敏明さん「雪雲の去れば青空休校の子らが出で來て雪遊びせり」、碇千奈美さんが小笠原玉緒さん「みはるかす菜花の原の遥か先沖に小さく浮かぶ船あり」を特選に選んだ。
「四月号作品評」では碇弘毅さんが吉原美恵子さん「法事終へ恩くりとして宿泊券従弟が差し出す姉と吾にと」、紫村美津子さん「小春日はわが畑に出で終日を草取り施肥とひとり楽しむ」などを鑑賞する。
「漢詩の世界」では岩田章さんが、代議士安達漢城の「追悼の詞」を紹介した。(花木芙美)