日本語の学びや、お笑いへの挑戦などについて語る厚切りジェイソンさん=唐津市の唐津東中高

 IT企業役員とお笑いタレントの二つの顔を持つ厚切りジェイソンさん(37)が11日、唐津市の唐津東中高で講演した。千人を超える全校生徒を前にこれまでの人生を振り返り、複数の分野で知識や技術を磨くことの大切さを伝えた。

 米国出身の厚切りジェイソンさんはIT分野での活躍を目指し、「周囲に日本語ができる外国人がほとんどいなかった」と大学3年の時に日本語を猛勉強した。現在は日本のIT企業の役員を務めており、「ある程度のスキルをいくつか持ち、それをフル活用することで活躍できる可能性が広がる」と話した。

 お笑いへの挑戦にも言及し、「挑戦には『賢い挑戦』『大変な挑戦』がある」と持論を述べた。長男がわら、次男が木、三男がれんがの家を建てる童話「三匹の子豚」を引き合いに「最初かられんがの家に全財産を使うのではなく、いろんなことをやって芽が出そうなものを大事にして」とアドバイスした。(松岡蒼大)