鳥栖市の日本語学校「弘堂国際学園」の留学生がこのほど、交通安全と防犯について学んだ。ネパール、ベトナムなどからこの春来日した約30人が、県警の自転車シミュレーターや模擬コースを使って日本の交通ルールを確認し、緊急時の110番のかけ方などを教わった。
留学生が安全に暮らせるよう警察に協力を依頼して実施しており、県警と鳥栖署の担当者が訪れた。留学生はアルバイトや買い物で自転車をよく使っており、見通しの悪い交差点で自動車と接触したり、ひったくり被害に遭ったケースもあるという。
自転車の走行位置や標識の意味を教わり、駐車場から突然車が出てくるなど、注意が必要な場面を自転車シミュレーターで再現した。模擬信号を設置したコースで横断歩道の渡り方なども確認した。
防犯教室では、鳥栖署員が110番や119番のかけ方を説明し、困ったときは警察署や交番に相談するよう呼びかけた。ウォマターさん(22)=ミャンマー出身=は「自転車はいつも使っているけれど、まだ街のことをよく知らず、怖いのでゆっくり乗っている」と話していた。(樋渡光憲)