全国2位の生産量を誇る佐賀県産タマネギの収穫が、主産地の杵島郡白石町などで進んでいる。例年と比べて生育状況は良い方だといい、サイズもほどよいものが採れているという。昨年は国内最大産地の北海道の不作などで高騰した価格も、今年は落ち着いている。
県たまねぎ部会の諸岡勝利会長(59)の白石町にある畑では、丸々としたタマネギが並ぶ。7・5ヘクタールを栽培しており、作業の負担を減らそうと機械化。茎と根を切ってうねに置かれたタマネギが自動で拾い上げられ、コンベヤーで800キロが入る大型コンテナに次々と運ばれた。
諸岡さんは「4月に入って何度か雨が降ったが、順調に育った。使いやすいサイズが採れているので、たくさん食べてもらえれば」と期待を込める。
JAグループ佐賀の今年のタマネギの作付面積は、昨年より8%増の約1400ヘクタールで年間の収量は5万2500トンを見込む。出荷価格は平年並みからやや高い程度だが、肥料の高騰など栽培費用がかさんでおり1キロ120円が目標という。3月初旬に極早生から始まった収穫は、5月下旬にピークを迎え、6月上旬まで続く。(古賀真理子)