ドライバーにそうめんや交通安全グッズを配る神埼地区安全運転管理者連絡協議会の会員=神埼市のヤクルト食品工業横武工場

 春の交通安全県民運動(11~20日)に合わせ、神埼市のヤクルト食品工業横武工場で12日、事故防止を呼びかける街頭キャンペーンがあった。事故が多発する国道34号を「そうめんのようにスムーズに流す」との願いを込め、ドライバーに特産のそうめんや交通安全グッズを配った。

 国道34号沿いにある同工場の駐車場に車を誘導し、神埼署員や神埼市、吉野ヶ里町の職員、神埼地区交通安全協会の会員らが「安全運転でお願いします」と声をかけながら、そうめんなどを配った。同社の重松正和管理部長は「50年以上お世話になっている神埼に、少しでも地域貢献できればと思い提供した」と話した。

 県内で2022年に起きた人口1万人当たりの人身事故件数は、発生場所別で吉野ヶ里町がワースト、神埼市が2位だった。同署の鷲崎文徳交通課長は「34号の交通事故の大半が、不十分な前方確認が原因」と注意を求めた。(樋口絢乃)