唐津市厳木町の作礼山中腹に広がる「環境芸術の森」で、新緑が見頃を迎えている。施設内の山荘にある漆のテーブルには木々が写り込み、幻想的な世界が広がる。来訪者は緑色の木々で覆われた“自然のトンネル”を思い思いに散策している。
森は標高450~500メートルに位置し、造園業を営んでいた鶴田正明さん(87)が次男の死をきっかけに整備した。広葉樹の新緑が10ヘクタールにわたって広がり、紅色のモミジとのコントラストも楽しめる。正明さんの三男で、整備を続けている健二さん(57)は「この時期は鳥のさえずりとともに、涼しさを感じられる」と話す。
6月末まで無休で公開する。午前9時から午後4時。入場料は高校生以上700円、小中学生300円。問い合わせは環境芸術の森、電話0955(63)2433。(松岡蒼大)