トヨタ紡織九州の新GM篠﨑敦嗣氏(右)と前GMの吉田明弘氏=佐賀新聞社

 神埼市を拠点に、ハンドボール男子のトップリーグを戦うトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAの新たなゼネラルマネージャ(GM)に就任した篠﨑敦嗣(としつぐ)氏(53)が10日、佐賀市の佐賀新聞社を訪れた。篠﨑氏は、元選手の経験を生かし、今季のプレーオフ進出(上位4チーム)と、来秋に迫った佐賀開催の国民スポーツ大会優勝を目標に掲げた。

 篠﨑氏は福岡県太宰府市出身で、ゴールキーパーとして全国総体や国体で優勝。福岡大を卒業後、トヨタ紡織九州(当時・アラコ九州)に入社した。初代主将を務め、約7年間のプレー後、現在は同社管理部の部長を務めている。元選手のGM就任は初。

 チームを率いる岩本真典監督とは高校時代に全国大会で切磋琢磨した仲で、「今季新加入の大卒3選手は実力がある。岩本監督のチームづくりに期待している」と厚い信頼を寄せる。

 チームは昨季、13勝3分け6敗の5位。主に吉野ヶ里町文化体育館でホーム戦を行ったが、今季はホーム戦12試合中5試合を佐賀市のSAGAプラザで予定している。「多くの人に実際に会場に足を運んでもらい、スピード感満載のプレーを楽しんでほしい」と呼びかけた。(鶴澤弘樹)