攻め込む鳥栖FW小野裕二(右)。攻撃陣の奮起が期待される(7日の川崎戦から)

 サッカー・J1サガン鳥栖はリーグ戦第10節の10日午後7時半から、埼玉県の埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦する。2連敗中となかなか波に乗り切れないが、中2日でアジア王者に挑む。

 鳥栖は通算成績3勝2分け6敗(勝ち点11)で15位。前の試合の川崎戦は、相手の攻撃に耐えながら得点を狙ったが1点が遠く惜敗した。

 川崎戦では相手の守備をかいくぐりゴール近くまでは進んだが、それ以降のスピード感に欠けた。浦和の守備陣は、酒井宏樹や西川周作、アレクサンダー・ショルツなど強力。しかし開幕前のトレーニングマッチでは、クロスから複数得点を挙げており、今回も岩崎悠人や長沼悠人がサイドを駆け上がり、ゴール前に人数をかけたい。

 浦和は6日にアジア・チャンピオンズリーグを制したばかり。朴一圭(パク・イルギュ)は「同じJリーグのチームとして誇りに思う。10日のリーグ戦は1試合だけ。全国のサッカーファンが注目している中で、勇気と自信を持って勝ちにいく」。浦和の下部組織出身の菊地泰智は「これ以上ない最高の環境。強い気持ちで戦う」と闘志を燃やした。(中村健人)