サッカー・J1サガン鳥栖のホームゲームで、小中学生が新聞記者になって選手への取材に挑戦する体験イベントが3日、鳥栖市の駅前不動産スタジアムであった。子どもたちは普段は入ることができない取材エリアで、憧れの選手を前に目を輝かせながらインタビューした。
ゴールデンウイークの思い出作りとしてサガン鳥栖が開いた「子ども職業体験イベント」の一環で、会場ではスタジアムDJ体験や、グッズ販売体験なども行われた。
記者体験には、中学生2人と小学生3人が参加。試合前に佐賀新聞社の記者から「選手の動きを注意深く見て、気になることがあればすぐにメモを取って」などとアドバイスを受け、ゴールの瞬間や、格好が良かったプレーをノートに書き込みながら観戦した。
試合終了後には選手に直接インタビューができる「ミックスゾーン」と呼ばれる取材エリアに入り、激闘を繰り広げた選手に質問。佐賀市の川上小6年の井上心陽さんは朴一圭(パクイルギュ)選手に「古巣との対戦は特別な思いがありましたか」と質問し、朴選手は「何度も対戦すると特別な気持ちは年々薄くなる。ただ、鳥栖に来てマリノスに勝てたことは一度もないので、勝ちたい気持ちはいつも以上に強かった」と優しく答えていた。
試合は横浜F・マリノスと対戦し、前半3分に鳥栖が先制したが、3点を失い逆転負けした。福岡県の御幸小4年の古賀幸輝さんは「負けたのは残念だけど、サッカーの上達のこつが聞けてうれしかった」と笑みを浮かべた。
子ども記者が取材を基に執筆した記事は後日、紙面で紹介します。(井手一希)