背中に釈迦像を乗せた白象を引く子どもたち=唐津市相知町の浄徳寺

背中に釈迦像を乗せた白象を引く子どもたち=唐津市相知町の浄徳寺

 釈迦(しゃか)の誕生を祝う花まつり(灌仏会=かんぶつえ)が4月30日、唐津市相知町横枕の浄徳寺(秋山隆廣住職)であった。子どもたちの健康祈願、先祖供養などの行事を通し、住民や子どもたち約80人がふれあいを深めた。

 生誕の日は4月8日だが、境内を囲むツツジの開花や連休中の帰省に合わせ、この時期に開いている。新型コロナの影響で4年ぶりとなり、花御堂の釈迦像に甘茶をかけ、白象の台車を引いて納骨堂の周囲を回った。

 花まつりを2015年から始めた秋山住職(78)は「(過疎化で)子どもが少なくなっており、家族や住民が集まる機会に」。相知中3年の井手紅愛(くれあ)さん(14)は「これまではコロナで引けなかったけど、みんな参加できてよかった」と話していた。(松田毅)