病気や災害で親を亡くした子どもや、親に障害がある子どもを支援する募金活動「あしなが学生募金」が4月29、30の両日、佐賀市のゆめタウン佐賀で実施された。奨学金を受ける学生やボランティアスタッフが、募金の意義を訴えながら協力を仰いだ。
募金は「あしなが育英会」の大学奨学生が中心となって行っている。県内の大学生12人のほか、佐賀西高の生徒や、育英会を支援している佐賀ビッグフットのメンバーらが募金を呼びかけた。
県内での街頭募金はコロナ下で3年間休止し、昨年10月に再開した。あしなが育英会職員の佐藤弘康さんは「高校奨学生の保護者の約6割は非正規雇用。コロナ禍や物価高で、不安定な雇用形態の保護者らはより大きな影響を受けているだろう」と懸念を示した。
参加した佐賀大教育学部3年の渡邉未知さん(20)は「支えてくれる『あしながさん』に普段から感謝している。街頭に立つと『頑張ってね』と励ましてもらえることもあり、さらに頑張ろうという気持ちと感謝が増した」と笑顔を見せていた。(花木芙美)