読み上げられる文章を速記文字にして書き取る速さや正確さを競う速記競技の全国高校選抜大会で、佐賀商業高速記部が団体で2年連続の優勝を果たした。個人でも3年の大坪彩香さんが優勝し、2連覇を達成した。
大会は3月27日に愛知県名古屋市で開かれ、7校が参加した。速記競技は、書き取る速さと正確さに加え、丁寧さも求められる。大会ではミスもあり、46年間指導している小出邦彦さん(77)は「優勝したが悔しさも残る大会だった。次回の大会では完璧な優勝を目指したい」とさらなる成長を期待した。
時事問題の「サッカーワールドカップ」などをテーマにした課題で、2分間に600文字を書き取った大坪さんは「個人で2連覇できるとは思っていなかった。書くことを重点に何度も練習を重ねてきた」と大会までの努力を振り返った。2位になった3年の光武愛奈さんは「夏の全国大会では10位でステップアップでき、自信になった。今まで以上に練習を頑張りたい」と意気込んだ。
3年の森歩未さんも個人で4位に入った。同部は8月の全国大会出場も決まっている。(坂本有佐)