ところ狭しと並ぶ器の中からどんなものが必要か相談する来場者ら=西松浦郡有田町の有田陶器市会場(撮影・西浦福紗)

傘を差した人たちで通りを埋め尽くした陶器市初日。雨宿りも兼ねて店内に入り、ゆっくりと陶磁器を吟味していた=29日午前、西松浦郡有田町(撮影・西浦福紗)

 大型連休恒例の第119回有田陶器市が29日、有田町で開幕した。4年ぶりに規模や内容を新型コロナウイルスの流行前に戻し、中断していたイベントが復活した。初日はあいにくの雨で客の出足は鈍かったが、30日以降は晴れの予報で、多くの来場者でにぎわいそうだ。

 会場にはJR上有田駅から有田駅までの通りを中心に、約420の焼き物店が並んだ。マスク着用や消毒の徹底、食べ歩きの自粛を求めて感染防止に力を入れていた昨年を100店近く上回った。店主の手塚英樹さん(72)は「コロナ下の制限がやっと解除され、昨年以上の人出になるだろう」と期待を寄せる。

 開会式で主催者の深川祐次・有田商工会議所会頭(65)が「今日は雨ですが、陶器市を存分に楽しんでください」とあいさつ。早朝から大勢の焼き物ファンが訪れ、4年ぶりに復活した名物企画の「朝がゆ」の販売には100メートルを超える行列ができた。

 初日は本降りの雨が終日続き、来場者は12万人にとどまった。みやき町から家族で訪れた土井美喜さん(48)は「雨だったけど来られるのが今日しかなく、頑張って買い物をした。お目当てのマグカップとカレー皿でいい物が手に入ったので満足です」と笑顔を見せた。

 有田商工会議所は5月5日までの期間中、120万人を超える人出を見込んでいる。(青木宏文)