新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンの本年度の接種が5月8日から、佐賀県内で始まる。今回は、65歳以上の高齢者など対象者を絞って実施される。国は本年度から年1回を打つことを推奨しており、秋口に一般向けに拡大していく。
県によると、5月8日から、多久市のワクチン接種センター、佐賀市の富士大和温泉病院で接種を開始する。対象者は65歳以上に加えて、基礎疾患のある12~64歳、医療従事者ら。1、2回目の従来型ワクチンを接種済みで、最後の接種から3カ月以上間隔を空けることが求められる。
多くの市町は4月13日~5月2日から接種券を発送する。予約は、佐賀市や多久市など6市町が接種券が届き次第受け付ける。遅い市町でも5月8日までに受け付けを開始するという。
秋口には、1、2回目の接種を終えた5歳以上の全てを対象に実施する予定。
新型コロナの感染症法上の位置づけは5月8日に季節性インフルエンザと同じ5類に移行し、入院や外来の取り扱いは他の病気と同様になる。一方で、ワクチンは予防接種法で定められており、本年度までは自己負担はない。(大田浩司)