風の館で個展を開く篠原英一さん。左は妻の美枝子さんを描いた作品=みやき町

 基山町の篠原英一さん(70)による「古希記念作品展」が、みやき町の風の館で開かれている。独特の柔らかいタッチで描いた油絵や絵手紙など41点が並び、来場者を楽しませている。29日まで(25日休館)。

 篠原さんは元小学校教諭で校長などを務めた。学生時代から趣味で絵を描き続け、今回初めて個展を開いた。これまでに訪れたイギリスやフランスなどの街並み、物思いにふける女性の姿などを描き、落ち着いた色彩ながらも迫力のある作品に仕上げた。

 退職後は示現会(一般公募)で3年連続で入賞し、海外の作品展でも入賞経験があり、示現会への出品も続けている。25日に70歳の誕生日を迎えた篠原さんは「私が描いてきた軌跡を多くの方に見ていただければ」と話した。会場では篠原さんが趣味のチェロを演奏する。

 入場無料。問い合わせは同館、電話0942(94)5822。(井手一希)