バスケットボール男子・Bリーグ2部(B2)西地区の佐賀バルーナーズ(佐賀市)はリーグ戦最終節の第32節第2日の22日、佐賀市のSAGAプラザで東地区最下位のアースフレンズ東京Zと対戦した。104―69で勝利し、B2参入3年目で初の地区優勝を果たした。1部(B1)昇格を懸け、5月6日からのプレーオフに臨む。
クラブはBリーグ参入を目指し、佐賀市を拠点に2018年4月に発足。B2昇格から2季連続でプレーオフに進出していた。
今季はB1でのプレー経験がある選手らを補強。激しい守りから流れを呼び込むスタイルで勝ち星を重ね、15連勝を記録するなど中盤まで好調を維持した。主力にけが人が相次いだ終盤は5連敗を喫したが、11月の第9節以降、一度も首位を譲らなかった。
山下泰弘主将は「けが人も多くタフなシーズンだったが一丸で優勝できた。目標はあくまでもB1昇格。佐賀の街をもっと盛り上げていきたい」と力を込めた。チームの運営会社、サガスポーツクラブの田畠寿太郎社長は「応援が力になった。プレーオフは新しいアリーナという最高の舞台で、最高のプレーを見せたい」と笑顔を見せた。
プレーオフは東西各地区の3位以内と、各地区の上位3クラブを除いた8クラブのうち上位2クラブが、ワイルドカードとして出場。B2の年間王者を争い、決勝に進出した2クラブがB1へ昇格する。全カード2戦先勝方式で行い、出場順位が上位のホームで戦う。西地区を制した佐賀は準々決勝と準決勝のホーム開催が決まった。準々決勝は5月6、7日(1勝1敗の場合は8日も)、佐賀市のSAGAアリーナでグランドオープンに先立ち開催する。(北川尊教)
佐賀バルーナーズ 佐賀市を拠点に2018年4月に発足。社会人地域リーグ(中国・四国・九州地区)を経て、19―20シーズンにB3に参入。1年目に優勝しB2に昇格した。20―21シーズンは3位。21―22シーズンは4位からワイルドカードで2年連続プレーオフに進んだ。サガスポーツクラブが運営し、現在は田畠寿太郎氏が社長を務める。21年からB1でも指導経験のある宮永雄太氏がヘッドコーチ兼ゼネラルマネジャー(GM)としてチームを率いている。