山口祥義知事(右から3人目)から認定証を手渡された岩本真典さん(右端)ら5競技の指導者=県庁

トップコーチ認定証を受け取るトヨタ紡織九州の岩本真典監督(中央)=県庁

 2024年に開催される国民スポーツ大会(国スポ)に向け、佐賀県が新たに「トップコーチ」に認定した指導者5人に17日、認定証が交付された。ハンドボールのトヨタ紡織九州レッドトルネード監督の岩本真典さんが、国内トップリーグを戦う指導者として初めて選ばれた。男女総合優勝に与えられる天皇杯獲得に向け、高校世代を含めた選手強化を加速させる。

 岩本さんのほか、セーリングの中山英弘さん(唐津土建工業)、テニスの森泰一さん(太閤テニスクラブ)、弓道の井手崇裕さん(武雄高教諭)、空手道の山本史子さん(金立特別支援学校教諭)に、県庁で認定証が手渡された。

 トップコーチは少年男女、成年男女の全カテゴリーの選手や指導者の育成を指揮し、各種目の選手強化を統括する。2021年の初年度に22人、昨年度は2人が選ばれ、今回の認定で計29人となった。

 ハンドボールは昨年11月に国スポに向けた強化部を発足させた。現役を引退したトヨタ紡織九州の選手を成年女子の監督に就任させるなど、強化に力を入れている。岩本さんは「昨年は成年男子が3位と(優勝まで)あと一歩だった。これからは成年だけでなく少年のカテゴリーもサポートしたい」と決意を語った。

 山口祥義知事は「佐賀国スポでの天皇杯獲得はもちろんだが、その後も県が1桁順位でいたい」とトップコーチの活躍に期待を寄せた。(鶴澤弘樹)