九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉の整備方式を巡る佐賀県と国土交通省による「幅広い協議」の対応状況について説明する斉藤鉄夫国交相=18日、国交省

 九州新幹線長崎ルートの新鳥栖―武雄温泉の整備方式を巡る国土交通省鉄道局と佐賀県の「幅広い協議」に関し、与党検討委員会から国交省全体で協議に臨むよう要請を受けていたことについて、斉藤鉄夫国交相は18日の閣議後会見で「国交省全体でどのように取り組んでいけるか、検討している」と現状を説明した。

 与党検討委の森山裕委員長が2月、整備新幹線が「国家プロジェクト」であるとの認識を強調し、ルートの議論などで道路や河川といった、鉄道局の所管外で対応が必要な場合があるとして「幅広い協議」に国交省全体で取り組むよう要請していた。

 この日の会見で具体的にどの部局が協議に加わるかやスケジュール感を問われ、斉藤氏は「鉄道局任せにするな、という趣旨だったと受け止めている。鉄道局において、今後の進め方も含めて引き続き検討している段階」と述べるにとどめた。(大橋諒)