建築業の役割について学ぶ参加者ら=佐賀市天神のグランデはがくれ

 佐賀県建設業協会は11、12の両日、新入社員研修会を佐賀市天神のグランデはがくれで開いた。32社から89人が参加し、建築業の基礎や社会的役割、県内の最新建築事情を学んだ。

 公共事業の社会的意義を学ぶ講義では、佐賀県県土整備部の山口千周(ゆきちか)さんと県SAGA2024・SSP推進局の市丸雄基さんが講師を務めた。2024年に佐賀で開かれる国民スポーツ大会に向けて整備されたSAGAサンライズパークなどを例に、公共事業の発注から建設までの流れを紹介した。山口さんは「大きな事業では造った後の維持管理も重要な仕事で、今後、皆さんが担っていく役割の一つだ」と激励した。

 4月から植松建設(鹿島市)で働き始めた古賀大晟さん(18)は「来年の今ごろは、後輩の手本になれるような先輩になっていたい」と抱負を述べた。

 建設業協会は業界の離職率低減を目指し、入社3年までの新人の研修会を2017年から実施している。2日目の午後は、小郡鳥栖南スマートインターチェンジアクセス道路の整備現場を見学した。(小島発樹)