役員人事を巡り内紛状態になっている佐賀県剣道連盟は15日、会合を開いて新体制について協議した。総会で新しい会長と理事長を決める予定だったが、その前段階の話し合いで会長派と現体制に反対するグループの意見が対立し、流会となった。改めて5月中の総会開催を目指す考え。

 連盟に加盟する19団体の理事らが集まった会合で、現体制に反対するグループ側の理事の適格性を巡り議論が紛糾。江島良介会長らが理事に退出を求めたが、反対派は応じず、議論は平行線をたどった。江島氏は「議論が交わることがない。各加盟団体には新たな理事らを選出してもらい、再び招集したい」と総会の流会を告げた。

 終了後、取材に応じた江島氏は「理解してもらえず残念。次回まとまるように頑張っていきたい」と答えた。現体制に反対する「県剣道連盟の適正化をめざす会」の1人は「連盟の主張には根拠がない。今後の対応を検討したい」と話し、両者の溝が一層深まる結果となった。(取材班)