痛恨の逆転負けだった。試合終了まで残り13秒で1点差。この日チーム最多得点でけん引した西川貴之の手からボールがこぼれ落ちた。この日、西川が犯した唯一のターンオーバー。相手陣内でのミスをカバーしようと全員が必死に守ったが、フリースローを2本とも決められ試合が決まった。

 宮永雄太ヘッドコーチ(HC)が「勝ちたいという気持ちで相手が上回った」と振り返ったように、最後に熊本の執念に屈した。

 中盤からは流れを渡さず、試合を支配した。ただパスミスなどでボールを失う場面が終始目立った。宮永HCは「細かな部分のミスを改善しなくてはいけない」と悔やんだが「プレーオフ(PO)に向けていい勉強になった」とつとめて前を向いた。

 2位長崎が敗れたため、ゲーム差1の首位を辛うじて維持した。宮永HCは「目の前の一戦でどう成長できるかが大事。見つけた課題を解消し、首位という最高の形でPOへ臨む」と気持ちを切り替えた。残り3試合で西地区優勝へのマジックは2。勝ち続けて頂点をつかみに行く。(北川尊教)

 

▼熊本県立総合体育館、2103人
熊本(34勝23敗)79 22-19 78 佐賀(42勝15敗)
             17-23
             11-16
             29-20

■選手成績