佐賀県出身で早稲田大を創設した大隈重信(1838~1922年)にちなんだパンを、唐津市の早稲田佐賀高生が商品化した。メロン好きのエピソードなどを盛り込んだ三つのパンを考案。生徒たちは「見た目の再現度が高く、味もばっちり。パンをきっかけに人物像を知ってもらいたい」。16日に市内で開くマルシェで販売する。
大隈が尽力した日本初の鉄道開業から150周年を迎えたことを記念して企画した。2年生約230人が商品案を考え、そのうち優秀だった3案を商品化した。メロン好きの大隈にちなんだクマのメロンパン「おおくまパン」、八太郎の幼名から着想した「8の字パン」、メロンパンにイチゴとクリームを挟んだ「オオクマシゲトッツォ」。県産のミカンジャムやイチゴも生かし、佐賀らしさをアピールしている。
2年生の隈部しいなさん、古賀倫子さん、吉村桃さん、上谷えりかさん、古木咲恵さん、坂本優芽さんの6人が企画に関わり、同市厳木町の「ベーカリーアンクルジャム」が製造に協力した。
生徒たちは書籍やインターネットで大隈の好物や逸話などを調べ上げ、PRのためのチラシもつくった。吉村さんは「今までは大学創立者で、勉強一心でまじめなイメージだった。調べるうちに、メロン好きで栽培までしてしまったりするお茶目な一面も知れた」と笑顔を見せた。
パンは1個125円~500円。16日に唐津市浜玉町のおさかな村で開く「さくらマルシェ」で販売される。(横田千晶)