統一地方選の後半戦が16日、多久、伊万里、鹿島の3市議選の告示で幕を開ける。18日には大町町の町長選と、大町、江北、基山の3町議選も告示され、23日の投開票に向けて論戦が展開される。大町町長選と基山町議選は無投票になる公算が大きい。

 2015、19年と2回連続で無投票だった多久市議選は、定数15に対して現職9人、新人7人の16人が立候補を予定。12年ぶりに選挙戦になる見通しだ。人口減少や高齢化などの課題に対する処方せんをどう示すかが注目される。

 伊万里市議選は定数21に現職15人、元職2人、新人8人の25人が名乗りを上げる。小中学校の統廃合の進め方や、コロナ禍や原油・原材料の高騰に苦しむ産業への支援の在り方などに有権者の関心が集まる。

 鹿島市議選は16議席を現職16人、新人1人の17人で争う。昨年9月の西九州新幹線開業に伴い、上下分離区間となったJR長崎線の利便性確保や肥前鹿島駅周辺整備、産業振興などを巡り論戦が交わされる。

 大町町長選は、3選を目指す現職の水川一哉氏(66)=恵比須町=だけが出馬を表明しており、無投票の可能性が大きい。

 大町町議選(定数8)には現職6人、元職1人、新人3人の10人、江北町議選(定数10)は現職7人、元職2人、新人4人の13人が出馬の準備を進めている。基山町議選(定数13)は現職9人、新人4人の13人が立候補する見込みで、無投票の可能性が高くなっている。(取材班)