嬉野市は14日、下水道使用料の徴収漏れが集合住宅などで40件約400万円あったと発表した。利用者から下水道の使用開始届が提出されていなかったことが原因。市は利用者に謝罪し、請求可能な過去5年分の24件171万円について支払いを求める。
市環境下水道課によると、昨年11月に利用者から問い合わせがあり、調査したところ、2009年度から40件約400万円の請求漏れが判明した。2020年度に上下水道の使用開始届を一括化するまでは、利用者が別々に提出する必要があったが、下水道だけ未提出のケースがあったという。地方自治法では、未徴収金を請求できるのは過去5年分までで、それ以前の16件約230万円は徴収できない。今回請求する未徴収料金は最大で1件約31万円に上る。
同課は「市民に深くおわびする。使用開始届の提出がなく、下水道の使用を把握することが難しかった。現在は佐賀西部広域水道企業団で受け付けを一本化しているが、市も再確認を行い、再発防止を図りたい」としている。(山口源貴)