原田光さん(右)の話に耳を傾ける生徒たち=基山町宮浦

まちづくりをテーマに仕事のやりがいなどを話す原田光さん=基山町宮浦

 佐賀県内の中高生が地域の未来について考える「さが未来発見塾」が12日、基山町で開かれた。東明館高2年生14人が、地域の遊休地を生かした活動に取り組む鳥栖市の原田光さん(36)を取材。地域活性化やにぎわいづくりのために必要なことを学びながら、“伸びしろがある町”を実感していた。

 原田さんはNPO法人やIT企業での勤務を経て、2018年に地域活動団体「ノビトワークス」を立ち上げた。「ふるさとを遊ぼう」をテーマに、九州各地で自然体験イベントや空き家の利活用などを行ってきた。

 原田さんは、元々食堂だった基山町の空き家をリニューアルしたシェアオフィスに触れ、「基山町のようにコンパクトな町では、空き家や手入れが行き届かない林などの所有者とマッチングしやすく、何にでもチャレンジできる」と町の魅力を紹介した。

 日本マイナースポーツ協会を設立して理事長を務め、動画投稿サイト「ユーチューブ」での配信も行っており、「遊び心を持って取り組むことが大切」とアドバイスした。

 塾生の西原和哉さんは「知らなかった施設もあり、魅力がたくさんあることに気付いた。買い物や教育の課題が解決できるような提案がしたい」と話した。今後、ワークショップで計画をまとめ、5月中旬に松田一也町長に提案する。(井手一希)