篆書や篆刻など44点が並ぶ石泉会の作品展=小城市のゆめぷらっと小城

 最も古い漢字の書体「篆書(てんしょ)」と、篆書を印に刻む「篆刻(てんこく)」を愛好する「石泉(せきせん)会」の作品展が、小城市のゆめぷらっと小城で開かれている。会員23人が出品した44点はどれも個性豊かな造形で、来場者の目を楽しませている。16日まで。

 恒例の作品展だが、コロナ禍のため2年ぶりの開催となった。青銅器などに彫られていた「金文」といわれる書体を中心に、線の質や形、バランスを追求して思い思いにアレンジしている。小城市の書家で同会代表の副島瑞泉さんは、これまで依頼を受けて制作した雅印を披露。絵を添えた五行歌や、中国雲南省に伝わる象形文字の一種トンパ文字の作品もあり、バラエティーに富んでいる。

 副島代表は「会員の力作ばかり。遊び心を楽しんでほしい」と話す。午前10時~午後6時(16日は同4時まで)。(市原康史)