武雄市選挙区(定数2)で7期目を目指した自民現職、稲富正敏さん(75)はまさかの落選に「敗軍の将、兵を語らずの心境だ」と語った。
選挙戦では、6期24年の実績に加え樋渡啓祐前市長を後援会長に据え、市議団も支援に加わり万全の態勢を敷いた。小松政市長も選挙カーに乗り込み、支持を訴えた。
しかし結果は、わずか69票差での落選。陣営からは「前評判が良かったから安心してしまったか」「4人も候補が出ると何が起こるか分からん」などの声が聞かれた。
当選しても今期までと決めていた稲富さんは「しっかりと後継者を育てることが今後の役割」と4年後を見据えた。(澤登滋)