主催者から表彰を受けた田崎瑛大さん(右)と前田桃果さん(提供)

 海洋プラスチック汚染の解決策について考え、創造的なアイデアを提案する「オーシャンリバイバルコンペティション」で、唐津南高3年の田崎瑛大(えいと)さん、前田桃果さんが第2位の「優秀賞」を獲得した。小川島(唐津市)の小中学生との交流活動などが評価された。

 2人は同校の虹の松原プロジェクトチームに所属し、2022年6月、松原沿いの海の保全に取り組む「海洋研究班」を発足。NPO法人と協働し、海洋ごみのペットボトルキャップでコースターを作るワークショップなどを企画した。小川島の小中学校との交流活動では、他国から流れてくるごみが島に漂着している現状に触れた。

 2人は約半年間の活動を書類にまとめ、オンラインでの発表となった3月19日の最終審査会では「(活動を)誇りに思って」と評価を受けた。25~29日に岩手県釜石市で行われたスプリングキャンプにも参加し、外国人を含む同世代の若者と環境問題や災害、リーダーシップについて学びを深めた。2人は「ごみのない、きれいな海にしたいという気持ちが大きくなった」と話した。

 コンペティションは日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環で、一般社団法人「アトランティック・パシフィック・ジャパン」が主催した。(松岡蒼大)